今井長秀貧乏から抜け出す秘訣＝「罪を悔い改める心」
お元氣さまでございます。長福寿寺 第56世住職の今井長秀（いまい・ちょうしゅう）です。
先般、教誨師（きょうかいし／刑務所に収監されている受刑者に対して仏の教えを説き、悔い改めさせる僧侶）と刑務所に同行し、受刑者とお話しすることができました。
私自身、
仏教では罪を犯した人を、どのように救うのであろうか？
との疑問を持っていましたので大変勉強になりました。
また、過去60年間の犯罪のうち、一度罪を犯した人が再度罪を犯す再犯率が60％近くもあるという衝撃的なデータを知らされたため、
悔（く）い改める仕組みの無い刑務所に意味がないのでは？
との疑問もあり、今回は
罪を悔（く）い改めること
について一緒に考えてみたいと思います。
なお、「罪を悔い改めること」を仏教では「懺悔（さんげ）」といい、とても重要視しています。
それだけ、私たちの霊性（魂レベル）を高める重要な秘訣なのです。
私たちは多くの罪を犯している
仏教では
私たちは、日常生活の中で数々の罪を犯しているのだ。
だと教えています。
冒頭から受け入れにくい話をしているようですが、現実に考えてみると、
食卓に並ぶ魚肉の命を奪うこと。
知らないうちに他人の心を傷つけること。
他人と自分とを比較し優越感に浸ること。
人の悪口を言うこと。
…などなど、やはり数々の罪を犯していることは間違いないようです。
しかし、私たちは自分の犯した罪に気づいていないか、もしくは何の反省もせずに「他責（他人に責任をなすりつける）」することが多いのではないでしょうか。
私も同じです。
そこで仏さまは、
謙虚に自己の罪を認め、反省し、（※仏教では懺悔［さんげ］といいます）
いろいろな人々・生き物とのご縁によって生かされていることを自覚することが、
あなたの霊性（魂レベル）を高めるためにとても大切なのだよ。
と説いています。
逆に、「俺が、俺が！と自分の欲望を前面に出すことが本当の悪であり、その心が貧乏へと引きずり込むのだ」とも教えています。
さて、今日はあなた自身の霊性（魂レベル）を高めて、貧乏から抜け出すためにも、「自分をしっかり見つめ、自分の罪を悔い改める１日」にしてはいかがでしょうか？
桓武天皇勅願寺 長福寿寺 第56世住職 今井長秀
今井長秀
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