金運をアップさせる-舌切り雀のむかし話
お元氣さまでございます。長福寿寺 第56世住職の今井長秀(いまい・ちょうしゅう)です。
幸運アップ・金運アップの「柔らかい心」の3回目です。
●1回目(はじめに)はコチラをご覧下さい。
●2回目(極楽の食事と地獄の食事…どう違う?)についてはコチラをご覧下さい。
今日は、むかし話の「舌切り雀」を例題に「柔らかい心」について考えてみたいと思います。
「舌切り雀」のむかし話
「舌切り雀」のお話は大変有名ですので、皆さんご存じだと思います。
しかし、これを《仏教的に解釈したら》…どうなるのでしょうか?
まずは「舌切り雀」のあらすじを思い出してみましょう。
優しいお爺さんに助けられた雀がいました。
その雀がお婆さんが障子の張り替えに使おうとしていた糊を食べてしまい、舌を切られて逃げ出します。
その雀をお爺さんが追って山へ行くと、雀たちが恩返しにご馳走してくれたり、踊りを見せてくれたり…。
お土産として大小2つのつづらのどちらを持って行くかを聞かれ、お爺さんは小さいつづらを選びます。
家に着いて中を見てみると小判が詰まっていた。
それを見ていた欲張り婆さんは、大きなつづらをもらおうと雀の宿に押しかけ、大きい方を強引に奪い取ります。
家まで我慢が出来ずに帰り道の途中でつづらの蓋を開けてみると、中から妖怪や蛇などが飛び出してきて、欲張り婆さんは腰を抜かし気絶してしまう。
…という話です。
「舌切り雀」に隠された教えとは…
さて、この話をよくよく考えてみると…面白いことに気がつきます。
たとえば、もし優しいお爺さんが大きいつづらを選んだら…。
妖怪が出てきたのでしょうか?
それではスズメは優しいお爺さんを苦しめることになります。
また、欲張り婆さんが小さいつづらを選んだとしたら…。
小判が出てくるのですから欲張り婆さんの思うつぼです(笑)
では、スズメは最初から「優しいお爺さんのつづらにはどちらにも小判を…」、「欲張り婆さんのつづらにはどちらにも妖怪を…」入れておいたのでしょうか?
これを仏教的に考えてみたいと思います。
実は、大きなつづらも、小さなつづらも、両方共に小判が入っていたのです。
そして、お爺さんは「足ること」を知っていたので、小さいつづらに入っていた小判で十分であり、宝物となるのですが、欲張り婆さんは「足ること知らない」がために、大きなつづらの中の小判では満足することができず、その心が「妖怪」となってしまったのです。
少欲知足
ここでの教えは
少欲知足
…つまり、足ることを知れば、心を柔らかくして、心豊かに生きることが出来るのです。
逆に、足ることを知らなければ、自らの心が地獄(不幸)に堕としめてしまう…ということです。
同じ事を『法華経』では「足ることを知ることが一番最高の財宝なのだ。」と言い、龍樹菩薩の『大智度論』では「すべての良いことも、悪いことも欲望がその根本原因です。だからこそ、足ることを知っていれば、心に悩みや苦しみが生じることはありません。」と述べています。
欲望には限りがありません。
ですから、「もっと欲しい。もっと欲しい」という欲望の心が自らを地獄(不幸)に落とし込み、「足ることを知る」…つまりは欲望をコントロールする(欲望を無くのではありません)ことが極楽(幸せ)の心を生み出すのです。
自らの欲望に振り回されないように、心を柔らかくして下さい。
心が柔らかくなれば、あなたの霊性(魂レベル)が格段と高まり、幸運・金運が必ずアップしていきます。
桓武天皇勅願寺 長福寿寺 第56世住職 今井長秀
今井長秀
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