福の神(金運)を招く「良い縁」の結び方 -【紙しばい】
お元氣さまでございます。長福寿寺 第56世住職の今井長秀(いまい・ちょうしゅう)です。
今日は、福の神(金運)を招く「良い縁」の結び方と、貧乏神を招く悪い縁の結び方について「吉祥天と黒闇天(きっしょうてんとこくあんてん)」という[紙しばい]を用いて、あなたと一緒に考えてみたいと思います。
【吉祥天(きっしょうてん)と黒闇天(こくあんてん)】
【紙しばい】①
昔々、吉祥天と黒闇天という仲の良い姉妹がいました。
この姉妹、いつも一緒、何処に行くにも一緒という仲の良さでした。
吉祥天は福の神(ふくのかみ)、出逢った人をお金持ちにする神様で、
逆に黒闇天は貧乏神(びんぼうがみ)、出逢った人を貧乏にする神様でした。
【紙しばい】②
ある時、二人して旅をしている途中に日が暮れてしまい、峠の途中の家を見つけ、飛び込みました。
先を歩くのはいつも吉祥天、その蔭に隠れるように歩くのが闇黒天でした。
先に歩く吉祥天は美しい顔立ちの上、キレイな衣装を身にまとい、見るからに気品があります。
【紙しばい】③
その家主である徳平さんに吉祥天が言いました。
「私は吉祥天です。徳平さん、働き者のあなたに金運を授けてあげましょう」と。
徳平さんが喜んだのは言うまでもありません。
大喜びで家の中に招き入れたのです。
「吉祥天様、どうぞ、どうぞ、お上がり下さい」
ところが、吉祥天の後から一人のみすぼらしい女性が一緒に入ってくるではありませんか。
【紙しばい】④
徳平さんはビックリして言います。
「あなたは誰ですか?」
すると、そのみすぼらしい女性が応えます。
「私は黒闇天(こくあんてん)よ。私が行くところには必ず災いが起こるといわれている貧乏神(びんぼうがみ)よ。」
徳平さんは貧乏神と聞いて驚き、闇黒天に怒鳴ってしまいます。
「び、貧乏神!? お、お前なんか入ってくるな! 出て行け!」
すると黒闇天は笑い出します。
【紙しばい】⑤
「徳平さん、あなたはバカだねぇ。先に入っている吉祥天は私の姉よ。私たち姉妹はいつも一緒に行動しているの。私を追い出せば、姉の吉祥天だってこの家を出て行くのよ」
そして、その言葉どおり、吉祥天と黒闇天は二人一緒に出て行ってしまいました。
【紙しばい】⑥
吉祥天と黒闇天がさらに歩いて行くと、小さな蕎麦屋がありました。
その店の主である甚兵衛さんに吉祥天が声をかけました。
甚兵衛さんはもちろん喜んで吉祥天を歓待します。
【紙しばい】⑦
そして、その後に続いて入ってくる黒闇天の姿を見てビックリして、徳平さんの時と同じように
「あなたは誰ですか?」と尋ねます。
黒闇天が応えます。
「私は黒闇天よ。私が行くところには必ず災いが 起こるといわれている貧乏神よ。」…と。
でも甚兵衛さんは動じません。
【紙しばい】⑧
「貧乏神だろうが困っている人を見て放っておくわけにはいかね~。 腹へってんだろ、2人とも蕎麦喰ってけ、そして今日はもう遅いから 泊まってけ!」と2人とも家に招き入れます。
【紙しばい】⑨
その言葉に黒闇天はもちろん、姉の吉祥天も大喜びです。
それからというもの、甚兵衛さんの蕎麦屋は大繁盛するようになり、甚兵衛さんは心もお金も豊かに過ごすことができました…とさ…。
おしまい…
まとめ-福の神(金運)と貧乏神…実は「表裏一体」なんです。
あなたの元に福の神(金運)が来ているのであれば、貧乏神も必ず来ているし、
逆に貧乏神が来ているのであれば、福の神(金運)も必ず来ているのです。
つまり、モノごとには必ず《良い面》と《悪い面》が同時に存在しているのです。
それを幸せな方へ向かわせるか、災いを招くかは…
あなた自身のモノの見方、心の運び方一つ
自分の心を「良い縁」に運び、こころ楽しく、お金も豊かに生きるのも、あなた自身の心のはこび方次第
自らの心を「悪い縁」に堕とし、悲しみ、貧乏に苦しんで生きるのも、あなた自身の心のはこび次第
…なんですね。
ぜひ、あなたは「良い縁」と心を結び、金運・幸運をアップさせて下さいネ。
桓武天皇勅願寺 長福寿寺 第56世住職 今井長秀
今井長秀
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